画家から出発し、建築家として活動をはじめた後も画家としての制作活動を続けていたル・コルビュジエ。本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)。
彼のモダン的なデザインとスマートな設計技術には歳を重ねるごとに魅かれさが増していきます。
ル・コルビュジエと国立西洋美術館
会期: 2009年6月4日(木)~8月30日(日)
主催: 国立西洋美術館
ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した国立西洋美術館に焦点をあてた小展覧会です。国立西洋美術館は、ル・コルビュジエに師事した、坂倉準三、前川國男、吉阪隆正の三人の建築家が現場監理を担当して完成させた、日本で唯一のル・コルビュジエ作品であり、また彼の「無限成長美術館」構想で実現した三つの美術館のうちの一つでもあります。そうした、日本におけるル・コルビュジエ受容の証であり、戦後の日仏文化交流の起点でもあった国立西洋美術館の歴史を、写真や資料によってたどります。さらに、ル・コルビュジエが作成した12点の設計図面やスケッチ、模型などから本館の構想を検証します。これらの展示は、常設展示室の二室を使って行われます。展示をご覧いただいた後、実際に国立西洋美術館を巡ることによってル・コルビュジエが創造した空間をより深く理解していただければ幸いです。