Tuesday, June 30, 2009

無題

高城さんより

平日、都内の車は圧倒的に減り、
出歩く人も激減し、東京に活気を感じない。
週末の夜の街で騒ぐ人々のカラ元気も虚しい。

マイケルの死は、二十世紀文化が終わる合図であり、
二十世紀最大の発見である「大衆」=マスの終焉であり、ポップがもう時代にとって必要ないという知らせだろう。
「個」の時代にポップは必要なく、あたらしい発見があるまでは、ゴシップのみが席捲する。
「大衆」と呼ばれる市場は、もう二度と開かれないだろう。
同時に東京的ポップも終わるだろう。

ロンドンで気になったのは、BBCでスペインが破綻しそうだというニュースを、英国内だけで流していること。
イギリスはテレビ視聴が免許制なので、イギリス国内でしか動画を流せないが、
それにしても、内容が少し偏っている。
スペインでニュースを見ると、アメリカかイギリスのどちらが先に破綻するか、というニュースが多い。
イタリアでニュースを見ると、ルーマニアなどの東欧が破綻しそうだ、というニュースをよく見る
東欧に行くと、ラトビアや北欧が大変だ、というニュースを見る。
BBCに限らず、どこも自国の破綻の可能性を報じるのは抵抗があるのだろう。

二十世紀的システムや象徴の終焉が、日に日に表面化しているのを実感する。

そして、狡賢く打算的な媚びてる連中の時代も終焉するであろう。